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畑の花いろいろ

急に暑くなってきました。夏野菜の苗の植え替えをしたり、間引きをしたり、残っていた冬野菜が枯れたり花を咲かせたり、植物の動きが一番激しい季節です。亀成園の畑は自然農で薬も使わずあまり草抜きをせずの多品種少量生産なので、どこに何が生えているやら、野菜なのか野草なのか雑草なのか入り乱れています。もう少しわかりやすい畑のほうがいいかなとも思うのですが、ほとんど野原のような区画に案外食べ物が沢山育っているのが楽しくて、ちょっとずつ集めて日々の糧にしています。


そんな中、花を咲かせている野菜が多く目に付きました。

根菜の場合、花が咲くのは収穫失敗です。大根でも人参でも食べごろで抜けば花は咲かないのに、暖かくなって根元からニョキニョキ茎が伸びて茂って花をつけるとは、出しぬかれたかんじがしますよ。こちら人参


地面の下にある人参はすっかりしおれて茎や花の養分になりました。ここからまた種が採れれば収穫につながると思うとさっさと取り除けなくて見守っています。もう大根は花から種の段階になっており、こちらが種採りのタイミングをうかがっている間にはや小鳥が種の鞘をついばんでいます。


葉物野菜とカテゴライズされるものも、花が咲くのは好ましくありません。実際は花も食べられるものが多いのですが、花をつけてしまうと葉は苦みを増してしまうし、花弁を支える種となる部分はどうしても固いので、できれば花をつける前に摘みたいものです。どうも先を越されてしまったシュンギクがこちらです。残念だなという思いと、きれいな花に出会えた喜びで複雑な気持ち。



クレソンやバジル、パクチーといったわさわさ生えてくる草野菜(まとめてみました)も花の前に摘むのが長く利用するコツです。花が咲いたら摘んでしまうとまたわさわさ生えてくるのでありがたいですが、あまり咲き誇るともう追いつかなくなります。でもパクチーの細かい花もきれいなものですね。


ついでにこんなのも見つけました。


画像だいぶ悪くて申し訳ないですが、大好きなノビルです。これきっと花なのだろうけれど、あまりに華がなくてどこにピントを合わせていいのやら。でもたくましく種を飛ばしてくれそうなので、このままにしてあります。


これまでは花をつけられたらイマイチな野菜たちでしたが、花が咲いて嬉しいのはほとんどの夏野菜とじゃがいもです。


じゃがいもは白い花が多いですが、こちらは薄紫。花が咲いて地面の上は枯れたようになってからの収穫です。


他にもミニトマトやカボチャの黄色い花が見かけられるようになってきました。園芸種の花よりは地味に違いありませんが、野菜の花は花だけではないストーリーと食への夢があって私はより好きなのです。


毎日とまではいかずとも、毎週は発見のある生物多様性の畑。虫におびえないでいられる方は是非体験してみてくださいね。

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