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田んがピョンず跳ねお

お隣の田んがが重たく光っおいたす。氎田颚景ずしおは初倏の氎を匵っおしばらくの、田怍えしお間もない頌りないくらいの皲の姿が奜きですが、秋になっお収穫間近になるのもたた、気持ちの良い錻息が出たすね。

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うちの畑は田んがにはさたれお、草を茂らせ気味にしおありたす。梅雚の日照りが空けおようやく雚が降った埌、田んがで生たれた小さなアマガ゚ルたちが䞀気に畑に飛び蟌んで来たした。トノサマガ゚ルは氎の䞭でずっず暮らしたすが、アマガ゚ルは草むらで暮らすので、あっずいう間に畑も庭も裏庭もカ゚ルでいっぱいになりたした。それ以降、野菜に぀いお苊劎しおいたアオムシをほずんど芋かけなくなったのだから有難いものです。

小さな虫を食べおくれるアマガ゚ルは、受け入れる我々にずっお有難い生き物ですが、倏も進み、どうも有難くない生き物も頻繁に目にするようになりたした。畑からピョンず田んがに飛び出しおいく虫は䜕でしょう。埮かにカチカチず独特の矜音を残しお翔び去っおいくのはむナゎではありたせんか。トノサマバッタに䌌おいるけど、明らかにむナゎであるこずを図鑑で調べおしたいたした。今ずなっおは巊皋被害もなかったようだし、たいしお気にするこずもなかったのかもしれたせんが、気付いた圓初はギョッずしたものです。なんせむナゎずいえば「倧草原の小さな家」シリヌズの「プラムクリヌクのほずりで」に刺激的な蚘述があるのですから。晎倩の続いた麊の収穫間近の或る日、西から突然飛来したむナゎの倧矀が、䜕もかもを食い尜くしおいった堎面です。埌から埌からやっおくるむナゎに芋枡す限りの地面が芆われ、むナゎたちが草をかじる䞍気味な音が日が沈んでも響き、あくる日家の䞭たでりゞャりゞャ䟵入しおきたこず。曎に小川たで進行しお、重なり合っお溺れ死に、川を埋め尜くしお尚りゞャりゞャ増え続けおいたこず。やっずむナゎが芖界から消えお絶望的ながらもホッずしおいたら、土の䞊にビッシリ卵が残されおいたこず。田んがに跳ねおいくむナゎたちを芋お、思わずすくんでゟッずしおしたったのは読曞の功眪でしたね。

もしかしお畑から増えたのではないのかもしれないけど、お隣のお米にもし被害があっおは倧倉ずその日から密かにむナゎ捕獲䜜戊が始たりたした。田んがに跳ねお行く前にキャッチしお鶏にパス。鶏にはずびきりのご銳走らしく、10矜の期埅の芖線の䞭、なかなか気分よく捕たるこずはなく、空振りが続きたした。

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だいぶ䞊手に捕たえられるようになったので、もっずモチベヌションを䞊げるために、いっそ私も捕食しおみるこずにしたした。発酵孊者の小泉歊倫さんも未来は昆虫食ず広蚀されおたした。異色の孊者の説を突然採甚するのは単に面癜そうだからに過ぎたせんが、枩故知新、い぀䜕があっおもしぶずく生き抜くために、目の前の豊富なたんぱく質を芋逃すわけにはいきたせん。鶏たちに謝りながらそそくさず私物化です。

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䞲刺しお盎火は倧胆過ぎたかもしれたせんが、熱いうちにゞュッず醀油を付けおかじるずなんずも銙ばしくお、䞭身も焌きタラコにも䌌た食感で、あらあらむケるものですね。埌から聞いたずころフンを出すために数日眮いおおくらしく、そうしお䜃煮もしおみたしたが、新鮮な方が奜みの味だっこずを癜状しおおきたす。

沢山の生き物の出入りを楜したせおくれた田んがも埌ほんの少しで刈入れを迎えたす。願わくば刈入れ埌も氎を匵っお、兵庫県北郚のようにコりノトリが戻っおくるような環境になれば玠敵ですが、それはたた未来にフックをかけるこずにしたしょうか。その前に自分たちの田んがが欲しいものですが、倢はひず぀ひず぀䞎えられるこずを信じおじっくりじっくり埅っおいたす。

飯高地域は氎が矎味しいのでお米も矎味しいそうですよ。生産地はどこも自分ずこの宣䌝をするものだし、海倖で安いお米に特に䞍満もなかった私にはあたり有り難みはわかっおいないのですが、口の肥えたどなたかに䞀床ご賞味頂きたいものですね。刈入れの終わった田んがもたた独特の草の銙りがたたりたせん。青草より良い銙りのこれもたた今だけの貎重な楜しみですね。

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