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卵が出てきたぞ

2月に生まれ、3月に迎えたうちの鶏がようやく一羽、産卵を始めました。そろそろかなぁと期待してから二ヶ月近くなので、もうゆったりと期待も薄くいつものように餌の補充をしたら、コロンと大きな卵がひとつ。お父ちゃんは思わず叫び声を上げました。

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初卵は初々しくて小さな宝玉のよう、というイメージをぶち破るのに十分な立派な卵ですよ。わりと身体も大きいとはいえこんだけのものを出すのは相当なエネルギーを使うはずで、小さかった頃を思い出すとまた涙腺がゆるゆるになりそうです。


気にかけて守って食べさせて、わりと手間かけて育てているからにはどんどん卵は産んで欲しい。買わなくてもいいくらい、売れてもいいくらい、本当に良い卵を分けてあげられるくらい、どんどん産んでくれたらいい。その反面、毎日じゃなくてもいいよ、十分な力があるときでいいよ、無理しなくていいよ、という甘々な親心も共在してしまいます。

いわゆるブロイラースタイルでなく、閉じ込めずに伸び伸びと飼うと、産み始めもゆっくりで、産卵ペースも速くはないようです。季節によって生まない時期もあり、その間は飼われているだけですね。とすると手間かけている割に手に入るものは少なくて割に合わない、と考えるかもしれません。面倒みてるからには見返りを、と求めるので今ある卵工場の形になってきたのでしょう。私も今でこそ激安卵に飛びつくことはなくなりましたが、かといってあまりにも高価な卵を買うわけでなく、消費者としての立場は中途半端です。安いほうがいいかな、でもギュッと美味しいのがいいよな、どこに妥協点があるのか考え考えながらの養鶏ですね。

さて、念願の我が家の卵を食べてみました。あっさり普通に食べちゃって、さっぱり美味しく頂けたものの、究極の卵これぞ天下一品の最高級品、とまで盛り上がることもありませんでした。普段買っているちょっといい卵たちに混じっててわからないくらいの、普通にいい卵でしたよ。だっていつも卵を食べる時ってそんなに気合入れませんものね。人にもよりますが、日々の小さな幸せとしての卵料理だと思うのです。

なのでもし私の可愛い鶏ちゃんたちが、今はまだフライング気味の一羽が産卵を始めたくらいですが、そろってコンスタントに卵を産んでくれるようになって、ありがたく売ることになったときは、そんなに高く売りたくはないなと私は考えているのです。実際の世話を多くしているお父ちゃんの考えとはまだ一致せず、どうなるかはわかりませんけどね。激安の安全保障なしはないにしても、機会のあった人がためらわずに買えるくらいで本当に良いモノが売れたら幸せですね。

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