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執筆者の写真亀成園長 まぁちゃん

夏の天プラ

ゴーヤの苦みは好きな人にはたまりませんね。私は断然好き派なので、夏は毎日でも食べたいくらいです。毎日緑のカーテンをにらみつけては実を探していますが、今年の出来はイマイチでちょっと悲しいです。それでもほぼ勝手に育ってくれて有り難い有り難いのは承知です。とはいうもの、いくら野菜好きな我が子たちもさすがにゴーヤは得意でなく、あまり気軽には使えないのが実際のところです。いっそキムチにすれば大人限定の貴重な一品になるのかもしれませんが、手間かけるなら子供たちに食べてほしい母心とのせめぎ合いですよ。てなわけで、天ぷらなら折衷案ですね。衣欲しさにちょっとはかじってくれるし、他の野菜も仕込めば手間はそんなに変わらないので、堂々とゴーヤが出せるってわけです。

ここまではゴーヤ天ぷらの話。ちょっと干しとくのが今年のひと手間です。

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ところで夏の天プラは食卓にあるとは限りません。まあ夏と言わず春夏秋冬いつでもですが、どこにでもあるわけではありません。

そう、天プラ、つまり天然プラネタリウムは自然に恵まれた地域の宝の星空です。京都の端っこに越して来た時は、大阪郊外より随分星がきれいに見えるなぁと感激したものですが、飯高の星の見え方ときたら段違いです。家が少なくて街灯も切れてしまっているので、車が通らないと明かりがあまりありません。空気も澄んだ山地域なので、そりゃ見えますね。せっかくなのでこの夏は星空に親しくなろうと決めていました。

折も折、星空観察会なんてイベントが近くで開かれて、星のソムリエという方も来るそうではないですか。その前に松阪市郊外のプラネタリウムで予習して、星の図鑑に星の物語も借りて読んで、いざ迎えた当日の夜、珍しく珍しく長女が熱を出しました。私の中の悪い声は見捨てて行こうと囁いておりましたが、良心を飼い慣らしてお留守番。二人で静かな夜を過ごすべくパパさんには他の子たちを連れて行ってもらいましたよ。

星は後から家の前でしか見れなかったけど、長女と二人の貴重な時間がもらえました。星の勉強というより星の物語を総復習したばかりだったので、ギリシア神話のペルセポネを思い出しました。農業の女神デメテルが一人娘のペルセポネを冥界ハデスにとられてしまう季節は冬で作物が実らず、娘のいる春夏秋に女神はご機嫌という話(流れはかなり我流ですが)ですね。

星の観察会ではどんな話が聞けたかと待っていると、神話は出てこなかったそうです。夏の星座の見つけ方を教えてもらったり、今大きく見れる土星を望遠鏡で見たり、運動場にブルーシートを敷いてみんなで寝っ転がっての楽しい観察会だったみたいです。星のソムリエに言わせてもこの地域は三重県内でも有数の天プラですって。しっかり観察し、お土産に星座早見盤に星座トランプ、なぜか延長コードなどもらって、父子たちは大満足でした。

本物星座に魅入られた父子と勝手にギリシア神話の世界に浸って満足していた私、どちらにも素敵な夏の夜になりましたよ。長女の熱も次の日には引いて、星座トランプの神経衰弱ゲームで圧倒的強さを誇っていたので一安心です。ちなみに私は12星座では自信満々にサソリ座なのですが、この辺り山地域で低い空にあるサソリ座が見えにくいのだけが残念です。

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