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お米の収穫をしました

秋と言えば稲穂の実りがなにより嬉しいものです。大事にとっておいた種もみを初夏の田んぼに降ろして、育ってきたころを一本一本植えていった稲が、長雨にもめげず台風にもやられず無事に米の粒粒を揺らしている姿はなんとも言えず、満足感たっぷりの眺めです。



早いところでは8月に入ったらもう田んぼ仕事の仕上げですが、昔ながらの田んぼ仕事をやってみている亀成園では、収穫は秋と決まっています。黄金色にふっくらとした稲を刈り取るのに、少し涼しいのが幸せです。刈り取り時期は育ち具合によりますし、お天気との兼ね合いもあって、呼びかけることもなく家族での作業でしたが、今年も第一弾の刈り取りを二日に渡って行い、ただいま天日干し中です。


雨続きだったのが9月後半はわりと乾いていたので、快適な田んぼで作業をすることができました。腰を落として何本か刈っていったのを束にして紐で結びます。本当はわらで結ぶ方がいいのですが、わらの準備をする暇がなくて今回は紐になりました。結び方もコツがあり、農家の知恵が満載の田んぼ仕事です。


刈る人、束ねる人、運ぶ人。作業は人数がいればサクサク進んで楽しいですが、手を借りれない時は二人とか一人で進めるので、途方もない気がします。それでも実った宝を眺めながらサクッ、サクッと少しずつ少しずつ。頭をほとんど空っぽにして手足をめいっぱい使っての仕事はとても大切だなぁと感じます。農作業は天気に合わせて身体を使って喜んだりそうでもなかったりを繰り返す、延々と続く営みです。土地を守り、種をつなぎ、人が少しだけ力をかして、植物とのつきあいを積み重ねます。


お米育てには八十八の行程があると言います。それが米の字に。そして米作りには百のやり方があるから百姓なのだとも。亀成園の田んぼも毎年やり方が違い、行程のすべてをこなせているかわからず、奥の深い深い営みのほんの少ししか私にはまだわかってはおりませんが、それでも実りにあずかり喜びを共にすることができます。責任を担ってくれている園主と、土地と水と稲自身に頭が上がりませんね。軽トラいっぱいの稲束の満足感ったら。これで何日生きていけるかな。


亀成園の田んぼは少し離れたところにあるので、刈り終えた稲束は軽トラで運んで、鶏舎前で天日干ししています。田んぼの中に竹で土台をこしらえて架けて干すのが本意ですが、人の出入りがないと鳥たちや猿たちに狙われてしまいますし、竹の台をこしらえている余力もなかったので、今年はまあこんなかんじです。写真無くてすみません。見に来てくださいね。ここ数日はお天気が続いていて日に日に乾いていく稲からはいい香りがしますよ。昨年はスズメたちがひっきりなしに寄ってきていたのですが、今年は目の前の鶏たちの迫力があるのか、他の要因なのか、スズメの襲来は少ない感じです。タカの渡りと同時期だからかな。因果関係を探るのは途方もなく楽しいことですよ。


田んぼはまだ半分程度。こちらの脱穀作業一連が終わったらまた残り半分と向き合います。ただいま自然農の田んぼではあちらこちらで稲刈り、脱穀が大忙し。早く終わったり刈る前に時間があったら手伝いに行ったり来てもらったり。手間暇かかるこういう田んぼですが、近くに仲間がいると助け合う機会もあってありがたいものです。ちょっとだけお手伝いしてもらう企画はまだなので、一般の声かけはできておらず申し訳ないですが、興味のある方はこの時期アンテナを張ってみて下さい。そして足腰鍛えるのをお忘れなく。体力の追い付かない亀成園母は、2日の稲刈りで3日筋肉痛でしたよ。立派な農婦への道は遠い遠い。



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