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希望の朝

執筆者の写真: 亀成園長 まぁちゃん亀成園長 まぁちゃん

更新日:2021年4月21日

八月になりましたね。十日前に夏休みになってから、いつもより早起きをするようになりました。涼しいうちに犬の散歩を済ませたいのもありますが、一番の理由はラジオ体操です。私が小学生の頃は近くの公園で集まって行われていたように記憶しておりますが、この辺りは地域でというには地域が広すぎるので、各自宅で行うことになっております。当然子供たちを起こして音楽を用意してお手本となってラジオ体操第一を敢行させるのは親の役目であります。農的生活を志す者としては致命的に寝坊助の私にはなんとも荷の重い課題ですが、夏休みこそ親は気を引き締めねばならないのですね。親が二人居てよかったとこんなに感謝することになるとはね。地域のラジオ体操に行ってもらった方が楽な場合ももちろんあるでしょうが、一緒に体操するのはなんだか身体に得な気がします。 更に早起きは三文の得という以上の価値があると実感させてくれるのは、緑のカーテンを目指して植えている朝顔の花です。陽が高くなるとあっという間にしぼんでしまう今朝の花を、わりと咲きたてに近い時に眺められるのは、なんと嬉しいことでしょう。パァーッと明るく開く花たちに迎えてもらう夏の朝、それだけで希望が満ちていく気になるので、花のパワーはすごいものです。

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奥のゴーヤもだんだん実ってきました。南大阪で畑を借りていた頃は、七月半ばくらいから余りにゴーヤが採れて持て余してしまっていた記憶がありますが、飯高はやはり涼しいのか、まだまだ待ち望んでいますよ。早く採れるのももちろん結構なことだし、待ちきれず買い求めてしまうことしばしばですが、実りをじっくり待つ期間は私にはなんだか大切な期間なのです。それでも人の子の成長に比べればチーターのようなスピードですよ。「待って待って待って、駄目かもしれないけど、それでもわたしはじっと待つ」と言ったのは相田みつをさんでした。

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わりと何も考えずに無責任に生きていたころは相田みつをなんて重苦しいだけ、と軽い拒否反応があったのですが、きちんと苦労して暮らそうと決意してからは、グサグサと刺さるようになりました。私が持っているのはせいぜい日めくりと小さな本にちょっと載っているのくらいですが、ホンモノは馬鹿でかい作品もあるそうですね。短い言葉を思いっきりでっかく書いてあるなんて、その勇気だけで頭が下がります。東京にある美術館はいつか訪ねてみたいところの一つです。ちょっと街に下りるだけでぐったりの私には東京はパニックに値するところだし、気軽に行くわけにもいかないけど、なんだかいろいろと落ち着いて行けるようになるまで継続していて下さるかな。それまでは小さな刻み付けで希望をつないでいきたいですよ。

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