烏骨鶏のこと

縁あって烏骨鶏を二十羽ちょっと譲って頂いてからもう三ヶ月です。環境の変化もあって、なかなか産卵してくれなかったけど、近頃は五つまとめて卵を発見することもしばしばで、慣れてきたのかなと微笑ましいです。寒いのもあり、小さな産卵箱に四、五羽まとめて入っている姿は連れションならぬ連れ卵で、仲良しグループができてます。

いつだってわかりやすく親バカな私は、鶏は茶色に限ると公言しておりましたが、飼ってみると烏骨鶏もだんだんどんどん愛らしくなってきて、白い姿に見とれてしまうこともありますよ。

弱くてうまそうな鶏を狙って、冬は様々な獣が侵入を試みてきます。イタチも来たので捕まえました。美しく恐ろしい獣との根比べ、負けてしまうわけにはいきません。それでも厳しい冬はまだまだ続く中、守りきれるかいつもドキドキです。弱肉強食な世の流れは然るべきと思うので、侵入物よりうんと強くありたいです。強く強くありたいです。

ところで大切な烏骨鶏の卵ですが、うちでは食べることはほとんどありません。前の飼い主の時から熱望しているお客さんがいらっしゃるので、一パック溜まるごとに出荷してしまいます。一度だけ味見したときの、たまらない濃厚かつあっさりなあの味が忘れられずいつも無念の出荷です。生産者の立場って時々そういうことありますね。余れば私もという気も持ち続けてはおりますが、それよりもっと多くの必要な人に味わってほしいです。冬至が過ぎれば産卵率ももっと上がるとの養鶏家アドバイスを信じて、この美しい鶏たちを守り育て続けなくてはいけません。

酉年に始まった養鶏家暮らしがじわじわペースに乗ってきて、いい流れを感じています。酉年が三年くらい続くといいのにな。と思っている間に後一週間ですね。しっとりこの大事な酉年を振り返るより先にやっておかなければならない幾つかのこと(親としてクリスマスを乗り切ること、亀成園として年賀状を出してしまうこと、新年を迎えられるだけの食料を確保すること)を精一杯乗り越えてから、改めて鶏たちに感謝したいですよ。

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