川原でどーんとどんど焼き

昔はどこでも行われていたそうですが、今は数が少なくなっているらしい「どんど焼き」という新年行事に今年初めて参加してきました。前年のうちに川原に青竹を積み上げてうず高く円錐を作っておき、風雪にさらされた竹の塔を盛大に燃やします。節のついた竹が燃えるときにドーンと大きな音がするから「どんど焼き」というそうで、寒い時期に厄払いのように火を燃やし、音を出す風習は、中国の春節で激しく爆竹が鳴っていたのを思い出します。

竹を切ってきて川原で組み上げ、行事をきちんと行うには地域の人々の協力が欠かせません。子供は少ない地域ですが、祭事がまだ続いてる底力があってありがたい限りです。

初めに近くの神社の宮司さんによって祝詞が挙げられます。お供え物も米に魚に野菜に酒と勢揃いで、こんな立派な祭壇を間近で見たのも私には初めてかもしれません。家では祭壇を作った記憶もないし、初詣とか七五三とかでは祭壇までじっくり見る余裕はありませんから。もしかしたら結婚式では立派に設えてあったのかもしれませんが、忘却の彼方になりましたね。

寒い中皆でこうべを垂れて、ぬくぬく帽子もとって、神妙な祭事のひと時です。地域が安全で元気でありますように。縁あって同席できていることに感謝を込めました。その後功労者の方々が祭壇前で幣を振ってもらい、ゆずり葉だろうか、お供えをして、神事は終了になり、いよいよ点火です。

始めは勢いをつけるために持ち運び用プロパンガスを盛大にかけます。同時におぜんざいのふるまいもあり、そっちに気を取られているともうボウボウと燃え盛っておりました。

今年は風向きが良かったらしく、煙に巻かれることもなく、燃え盛る火を眺め、温まりながらおぜんざいを頂くことができました。パチパチという乾いた葉っぱや枝が燃える音、時折竹がハゼてどーんと大きな音がします。ここは谷合地域なので、大きな音がするとあちこちでこだまして、山に包まれたかんじになります。夏の花火もいいし、冬はどんど焼きでこの山中にこだまが響く体験ができるなんて、やたらに得した気分ですよ。

高い塔がメラメラメラメラ、パチパチどーん、見る見るうちに崩れて煤をあげて、煙になって空に上がっていきます。一緒に投げ入れた前年のお札やらしめ縄も燃やして、みんなで見守りながら何もかもなくなっていきます。三々五々帰る人が居てもなんだか名残惜しくて随分長いこと眺めていました。お神酒をチビチビなめながら、川原で外から内から温まるなんて、素敵な風習があったもんです。いつまで地域に力があり、守られ続いていくのかわからないけれど、守る力が欲しいと心に強くメラメラ誓ったどんど焼きでした。

0回の閲覧

050-7107-7847

©2020 by 亀成園。Wix.com で作成されました。