この2週間ほど、あまり暑くない日が続いたので、ちょっと気が抜けていましたが、
カレンダーは刻々と刻まれ、いよいよ夏休みに突入します。
小・中学生母の立場としては、夏休みはなんというか、子供のお昼ごはんとの格闘であり、多少はどこかに連れて行かねばとのプレッシャーもあるのですが
ゲストハウスの人としては、やっぱり沢山の人をお迎えできる楽しい季節です。
どの時期も美しい香肌峡ですが、川で泳げるのは夏だけです。
足をつけることや渓流釣りなら春からできますが、ジャボンと川に浸るには、夏の暑さがなにより有難いですね。
今年度初めて実施する、川遊びガイドがどれだけの満足度を得られるのか未知数ですが、
満足度マックスの予感しかないのですよ。
何年も何度も遊んできた大好きな川が、訪れた人の思い出に残る場所になり、川のそばで暮らすのもいいな、と思ってもらえるきっかけや後押しになれば、感無量です。
もちろんゲストハウスは街のお客様あってこその場所なので、満足され、それがざわざわと伝わり、またつながっていくこともめちゃくちゃ大事にしたい流れです。
さて、先日ご宿泊され、散歩に出られたお客様が「鹿を見ました」とおっしゃられたのですが、じっとしていたとか色の感じとかを伺ってみると、どうもそれ「ニホンカモシカ」だろうとなりました。鹿は夕方から夜にかけて出没することが多く、数匹で現れ、ぴょんぴょん跳ねていきます。
天然記念物で絶滅が危惧される保護動物であるニホンカモシカは、単独で昼も夕方もなんだか呑気に行動していることが多いです。わりと見かけますが、やはり珍しい生き物なので、会えたらラッキーを確信してくださいね。こんな動物ですよ。
ゲストハウス亀成園をご利用いただいたお客様がこぞっておっしゃるのが、やはり周りの生き物の豊かさです。ある面ではアブが入ってきたりカエルが多すぎたりクモがやたらと大きかったりというぎょっとする体験しばしばですが、聞きなれない野鳥の声の数々にびっくりしたり、私たちとの会話で当たり前のように聞きなれない獣の話が出てきたり、見慣れない虫を捕まえることができたり、楽しい刺激がたくさんあります。
限られたご滞在時間の中で、どんな生き物との出会いがあるのかは巡り合わせ次第ですが、発見のお手伝いができたらとてもとても嬉しいことです。
初めてお会いするお客様を驚かせないように白状しておきますが、亀成園では一番生き物好きなのが、女将さんである亀成園母です。虫も鳥も獣もまとめて愛が深いです。そして小学生の息子が虫博士で、一年生の娘が獣好きです。園主である亀成園父は、苦手ではないけれど愛があるわけでもない。けれど鶏の面倒をみて罠猟師として、日々生き物と向き合っていることは間違いありません。上の娘たちは特に好きでもないけれど、何が出てもそんなに動じないタイプです。なので、苦手な生き物がいて困ったらすぐに助けを求めて下さいね。「なんでここの人たちってこんなに平気なの?」と驚かれることもありますが、無理強いすること、虫を持って追い掛け回すことなどはありませんので、ご安心ください。
さて、楽しい夏休みのひと時、ご縁のあるお客様をお迎えできることに感謝です。
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