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執筆者の写真亀成園長 まぁちゃん

内覧会の感想など

更新日:2020年6月30日

去る6月21日の夏至の昼間に、ゲストハウス亀成園は近所の方や地域の向けに内覧会を行っていました。あまり宣伝はせず、訪れてくれた方にゆっくり過ごしてもらおうとの目論見で、朝から掃除をし、花を飾り、軽食を用意して、燻製器にベーコンをセットしてのんびり誰かの来訪を待っていました。

梅雨は紫陽花の季節。亀成園でも敷地のすみっこのあじさいが今年は立派に咲いていたので少し中に入ってもらいました。街暮らしのときより田舎暮らしで見かける紫陽花の方がどれも大きくて多い気がします。切るのが恐れ多かった花なのに、大胆に飾れる喜びを噛み締めていたのもつかの間、お客様がお越しくださいました。


この日訪ねてくれたのは両指で足りるほどの方でしたが、こざっぱりとした新しい空間でいろいろな話をすることができ、前進の手応えを感じることができました。その上でホストとしてやっていかねばならないことがだんだん見えるようになり、ありがたいです。滑り出しは亀のようにゆっくりと、着実に。亀成園はそうやって動いています。


人を迎える場所を作るのは結構勇気の要る決断です。もちろんしっかり人を使って金銭投じて立派な箱を作れば、堂々と迎える場所になるのかもしれませんが、そうじゃなくて等身大の寛ぎを求めるのには、場所提供ではなく空間提供でなければいけないと思うのです。


そこの空間で何ができるか、どう過ごすか、どんな人と夢が描けるのか。これからの旅はきっと内面充実が不可欠になってきます。万人受けはしないかもしれないけれど、子供とのびのび過ごしたい人、古い家を味わいたい人、改めて生き物の息遣いを感じたい人、ディープな日本を旅したい外国の方など、だんだんと着実に相思相愛のゲスト像が見えてきました。



亀成園の看板娘である鶏たちに夢中になる人がいます。いつでもご自由に入ってくださいとは言えませんが、鳥の美しさや温かさ、群れの性質の面白さは十分伝えることができます。私が鶏と過ごすことを通して学んできたことの一部でも伝わり、鶏っていいなと思ってもらえればこんなに嬉しいことはありません。なにせ鶏がいれば生ごみがゴミじゃなくなります。これは本当に大きなことです。ヒトとゴミとにわとりと。未来にヒトが残っていくためにはにわとりの協力が一番ではないかと密かな予感がしています。


話がそれました。内覧会のこと。

訪ねてくれた方には一通り中を見てもらい、試食をしてもらい、希望なら鶏舎や畑も案内し、お話をしました。近所の方もここの建物には入ったことがない場合が多いので、わくわくが伝わりました。十分日帰りで来れる距離でも、改めて誰かのおうちやどこかの建物に入るときってわくわくしますね。そのうち近場向けの空間活用法も考えていきたいなとの思いも強くしました。


昼間の時間だったので、朝のコケコッコー大砲撃や夕方以降のカエルの合唱は聞こえませんでしたが、いつも川の音と小鳥の声が聞こえ、風の吹く立地は感じてもらえたのではないでしょうか。同じ飯高町内でも地域によって風の吹き方や川との距離は様々です。私が提供できる空間はいまのところここだけですが、ここはお気に入りなのです。


今後訪ねて下さる方一人一人にどれだけ丁寧な対応ができるかはわかりませんが、興味を持ったら動いてみる、という方は歓迎します。是非お訪ね下さいね。


床の間に映えるアレンジを頂きました。今日はいまから笹を飾って、今宵のゲストを待ちます。


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