二つ前の記事では免疫力を付けるために必要な最強七つ道具を挙げました。コピペすると
・きれいな水をこまめに飲む
・新鮮野菜をもりもり食べる
・精製されていない穀物を選びよく噛んで食べる
・一日に感謝してよく眠る
・身体を動かして血流をよく保つ
・嫌なことは積極的に忘れるようにする
・安心してたくさん笑う
以上七つです。先に思いつくのは食べ物関係ですが、実は後半程大事だと考えています。笑わず忘れず動かず眠らずに健康食品のみ摂取していてもきっと健康にはなりえません。せっかくの栄養を十二分に行き渡らせるには身体の流れをよくしておくことが不可欠で、若い時はジャンクフードでも無理がきくのは楽しく生きて、よく動いているからにほかなりません。私が生活をガラッと変えて健康オタクになっていったのは25歳以降です。それまではファストフードと飲み会で生きていたのに、出産以降ありがたくも自分を大事にするようになりました。よく眠るようになりました。食べ物に気を遣うようになって、おかげで体温も上がったし肌の調子もよくなったし、なにより生きることに安心を感じるようになりました。子供たちが導いてくれたのだと思います。
中国で薬膳の考えに触れたことから薬膳師の勉強をして、マイスター三級の資格を取りました。運転免許さえなかった自分にとっては初の資格です。日本茶検定も受けました。その二つ以外の肩書はありませんが、身体を作るのは食べ物だと日々信じて家族の健康管理をしています。食材を見ればすぐにその属性や効能を考えてしまうような健康オタクですが、日々の食生活をそんなに難しく考えてはいません。今あるもので食べたいものをたっぷりと、が基本です。幸い亀成園は4年程畑付きの田舎暮らしをする中で自給率が上がったので「あるもの」が増えました。菜園をする前から十年以上も野菜たっぷりで健康的な食生活を続けているので「食べたいもの」もジャンキーではないです。「たっぷり」を確保できるかだけに気を遣っている日々です。
なのでこれさえ食べていれば安心、といったことは何も言えませんし、また不自然だと思うのでお勧めもしませんが、いくつか欠かせない食品はまとめてみたいです。
私が健康的に暮らしていくのに欠かせないと考えている食材は以下の七つです。
1.緑茶
2.卵
3.玄米(分付米)
4.じゃがいも
5.こんにゃく
6.海藻(海苔、ワカメ、アオサなど)
7.みそ
また七つ道具にしてみました。マクロビオティックの基本で「まごはやさしい」食品というのも七つですね。確か「まめ、ごま、わかめ、やさい、さかな、しいたけ、いも類」でした。重なるところもありずれるところもあり。私は玄米菜食のマクロビオティック派ではなくなんでもありの薬膳派なので、堂々と肉類は食べます。肉は山の恵みですし。そして養鶏家なので卵は欠かせません。茶畑持ちなので(販売まで至っていませんが)茶には思い入れが深いです。人にはそれぞれ育ってきた環境があり、現在置かれている環境があり、正解は一つではありません。でも自分にとって自信を持てる健康食品を持っておくのは安心して生きていくことにつながります。手に入りやすいもので身体に馴染むもので信用できるもの。そんな食べ物をバランスよく持っておくと、自分で自分の調子を整える力が上がります。
たくさんの情報の中、ピンとくるのは何でしょう。ゆずれないものは何でしょう。もし悩んだら参考にしてみてください。
一つ目の緑茶は殺菌作用が強く毒消しになります。茶道の先生が元気で長生きなのは、しゃんと背筋を伸ばして堂々と生きておられるのもありますが、茶の力もありそうですね。苦みのある緑茶を飲むことに慣れていると味覚の幅も広がります。幅広いものを食べることで身体のバランスを整える力ができます。
二つ目の卵は命そのものです。そうそう、つい昨日もヒヨコが産まれましたが、母鳥が三週間暖め続ける、そのシンプルな行動で新しい命が誕生するのだから、卵ってすごいなと余計に思うのです。栄養たっぷりの卵は中国ではお見舞い品として好まれていました。裕福になった現代では食べすぎが懸念される食材ですが、栄養不足に抜群に効くのは、卵です。アレルギーの心配がなければ卵の楽しみ方は知っておきたいですね。元気抜群の卵を選んで病気予防をしていきましょう。ちなみに元気な卵は割ったときに盛り上がっておりますよ。
三つ目の玄米(分付米)も命の通った知恵の詰まった歴史の結晶たる宝物です。昨年初めて玄米を植えて田んぼでお米を育てたので思い入れが暑苦しくなっています。小さな玄米粒が水田の中で美しく育って何千粒もの米になる。米の収穫量は半端ないです。玄米至上主義の人も多いですが、消化しにくいこともありヌカを利用することもあり、七分付や五分付で頂いています。元々は小麦のパンや麺類を好んでいたのに、田んぼが身近になってから米への愛着が深まりました。豊かな環境は大事ですね。
四つ目のじゃがいもなどイモ類は備蓄が効くし料理法も多いし熱に強いビタミンを含んでいます。世界の多くの地方で主食になるスーパー食材ですね。こちらも植えて花を知り収穫をしてみて思い入れが強まりました。どんなに野菜の少ない時期でも芋があればなんだか安心です。オーブン焼きもゴロゴロポテサラも魅力的だけど、好きなじゃがいも料理は酢を効かせたきんぴら炒めです。肉なしの肉じゃがもたっぷり糸コンとよく作ります。
食べ物で健康を保とうとすると、豊富な栄養を摂取することに目が行きがちですが、実は大事なのは摂取しすぎずに、バランスを整えたり排出を促す力をつけることです。食べすぎは万病の元と言われるように、溜めこんでしまうと身体に負担がかかります。消化に力を使いすぎると血流は悪くなってしまいます。血流が悪いと体温も低くなり、様々な病気にかかりやすくなり、さあ大変。消化は健康の肝と言えるかもしれません。それを促してくれる強い味方が五つ目のこんにゃくです。腸を掃除してくれるこんにゃくと上手に付き合うことができれば、間違えて入ってきてしまったものにも負けない身体が作れます。消化がいいと細胞は活発になり美肌にも効く。こんにゃくはかくも魅力的な食材なのです。その他にナスやキノコも排出力の高い仲間ですね。美味しいし。夏にはナス、秋はキノコ、冬はこんにゃくを意識して食べることで、腸の力が高まってすっきりです。
六つ目の海藻類は身体のバランスを保つミネラルが豊富です。海のそばに暮らしていればミネラル不足にはならなさそうですが、山暮らしでは意識して海藻の力を借りています。とはいえおにぎりには海苔を、お味噌汁にはワカメをという習慣が定着している日本の食事から外れなければ、海藻不足にはなりませんね。ハレの日に巻き寿司を食べてきたのも、身体を整えるためだったのかもしれず、健康食を求めると伝統食に感謝します。
最後の七つ目は味噌です。発酵食としてはぬか漬けもキムチも魅力的ですが、身体の菌を増やす発酵食品で一番応用が効くのは味噌そのものだからです。味噌汁や味噌煮だけでなく、漬けだれとして、ディップとして、隠し味にも大活躍です。和食のイメージを取っ払ってチーズ焼きやハヤシライスにも味噌を使うようになると応用の幅が広がりました。日々楽しく味噌を取り入れるには、美味しい味噌を使うことです。薬代を払うならいい調味料を、主婦の心掛けとして広めたいですよ。
選んだのか導かれたのか、三重県は山と海に囲まれて食材が豊富です。お茶の生産量は全国三位、海藻も豊富で新鮮です。そして飯高町は昔からしいたけが有名で、こんにゃくも味噌も名産です。そして米があり卵がある。たどり着いた健康法は、この土地に一番無理がない方法でした。
免疫力はつきます。だから不安にならず、笑っていいもの食べましょう。
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