top of page

亀成園便りバックナンバー その3

亀成園では定期的に卵セット郵送便をご利用のお客様に毎月のお便りをお付けしています。それが「春夏秋冬 亀成園便り」です。2019年2月からたまってきたお便りを読み返すと、勘違いしていたことに気付くこともありながらも感動の初心に立ち返ることも多く、積み重ねを宝物にしていいのだと納得することができます。


ここでそのバックナンバーをご紹介して保存しておりまして、三回目は2019年五月号と同六月号です。当時初めて訪れた宮ノ谷はすっかり大事な場所となり、同じ写真をHPでも使用しています。また近いうちに訪れたいものです。令和時代がどうなるのか当時は知る由もありませんでしたが、まだまだしぶとく生き延びていますね。


続いて2019年六月号


この号は個人的にとても気に入っているお便りの一つです。現在亀成園の鶏たちは放し飼いを控えておりますが(外敵対策が不十分なため)、扉を開けると我先にと飛び出していってどこまでも開拓しようとする鶏たちもいれば、出てちょっと草をはむと戻ってきて自分の居場所をあくまで愛する鶏もいて、それぞれの個性に成程と感心していたことを思い出します。生き物を10以上まとめて飼うのは家族が増えるというより学園を作るというのに近い感覚ではないでしょうか。慣れやすいもの、過敏なもの、向こう見ずなもの、戸惑うものなど、違った個の集まりがどういう集団になりそれぞれが居心地よくなるようこちらの力を使うことができるのか、いつまでも興味は尽きません。


子供たちを連れて田舎で暮らそうと決めてからすぐに、既存の幼児教育とは一味も二味も違う「森のようちえん」の存在を知り、喉が焼けるように憧れた時期がありました。自分の要る場所を森のようちえんにできたらなんて素敵だろうとも思いました。保育者の資格もなく場所づくりも不十分でもう子供たちは一人を残して幼稚園を必要とする歳ではなくなり、満足以上の豊かな教育環境にある小学校に通うことになり、「森のようちえん」やその大元となるなる考え方に基づく教育理念に対して喉がヒリヒリする思いをする必要はなくなりました。けれど平飼いの鶏たちを見ていると思うのです。やはり子供たちの居場所作りは面白そうな仕事だなと。



閲覧数:10回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page