10羽のヒヨコを育てています。
2週間育ったところを引き取り、今で更にひと月経ちました。寒さの心配もほぼなくなり、天敵は警戒しながらも、ひとまず無事みんな元気に育ってくれていることに感謝です。
いつもは飼育箱に入れているのですが、お天気が良く、こちらに余裕のある時はお散歩タイムで外に出します。こうするとよく動いてより元気になるし、臭いもこもりにくいし、見ていても愛らしいからです。春休み中は子供たちに外で遊んでもらいつつ、気を配れたので、毎日のように出してました。すっかり学習したヒヨコたちは外に出るのを催促するようになって、時間を作れない時は可哀想ですが、箱を空けると一斉に飛び出していく姿はエネルギーに満ちていて、気持ちの良いものです。
ところで写真のヒヨコの中で、1羽だけ目立って小さな毛も薄い子がいるのわかりますか? 10羽のうちで一番小さいこの子のお尻や背中はつつかれたような痕があります。どうやら他の子にいじめられてしまっているようです。メスばかりだし、こういうことはどんな社会でもあるみたいですが、なんとも気の毒でついひいきしたくなってしまい困っています。余計いじめられそうですよね。
やはりストレスがたまると悪化するらしく、外遊びの出来なかった次の日は、やられた痕が見えてしまうこともあります。そんなに酷くはないし、たまたまちょっとだとは思うものの、絶対ないとは言い切れません。他の子より成長が遅いのは明らかですしね。なのでなるべくみんな沢山遊ばせているのです。
そんな不遇のヒヨコちゃんですが、外で他の子と離れちゃって見渡しても誰もいない時、ひどく泣きます。そして仲間を見つけて走っていきます。
好き勝手していてもそのうち集まるヒヨコたちですが、チビちゃんはとりわけ寂しいのに弱いみたいです。
なんだか象徴的ですね。
見守りつつ、気にかけつつ、手を出し過ぎない。
私の子供たちはまだ小さいし、先生の目がよく届く小さな学校で温かく守られており、イジメには当分縁がなさそうですが、いつどんなことがきっかけでそんな体験に遭うのかはわかりません。私も寂しい境遇からなぜかいじめっ子いじめられっ子の輪に入ってしまったことがあります。あの時はホントに寂しかったなぁと覚えているので、今、小さなヒヨコがお尻を赤くしながらも、仲間のもとに走っていく様子にぐさりときてしまいました。
元気に育ってほしいです。ただ、そのことのみを願っています。ヒヨコも子供たちもみんなみんな。チビちゃんとはいえちゃんと食べてるし動いているし、きっと無事に育ってくれると信じることが、まだ精一杯です。私に何ができるのか。深く考えさせてくれる小さな命をしっかり守らなくちゃいけませんね。
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