キンモクセイと空芯菜

キンモクセイがあっという間に散ってしまいました。秋の初めは目にはコスモスが楽しくて、鼻をくすぐるキンモクセイがプンプン香って、想像力をかきたてる栗がそこかしこに実って、いい気持ちを堪能していたけれど、もうお終い。一年分の好きな香りを吸い込めたかな。キンモクセイはトイレの香と思っちゃう人もいるようですが、先人が大好きな香りがトイレに残されているならなんだか悪くないですね。私も時々トイレにお線香を付けますが、ちょっと上等な金木犀香が一番合います。しばらく名残香りを楽しみたいですね。

秋は実りには豊かなイメージがありますが、案外現在の畑状況は豊かとはいかないのです。夏野菜はナスを少し残しているくらいでもう他のはほぼ採れないし、冬野菜は植えたばかりで面積ばかり占領して、時々間引き菜が出るくらい。もう少しでサツマイモ掘りというわくわくイベントがあったり忘れた頃にカボチャができていたりはするものの、野菜はなるべく畑から、を心掛けている身には呑気でいられない時期なのです。亀成園はまだ歴史が浅く猛然勉強中なので、今は堂々と直売所やスーパーの消費者にもなりますが、いずれは消費せずとも食豊かに暮らしていきたいと切望しております。年間で食を賄うとは壮大な計画ですね。でも当たり前に季節が巡り、優しい土がたっぷりあればちっとも無謀ではないはずなので、後はもれなく計画して種を蒔くことで、一歩一歩つながっていくに違いありません。

夏野菜や冬野菜がたっぷり採れる時でない端境期を助けてくれる作物をいつも模索しておりますが、今年は思いがけず空心菜が活躍中です。この葉っぱ野菜、中国でもどっさり愛用していたし、フィリピンでも何は無くとも安く美味しい野菜として慣れ親しんでいましたが、日本での普及はまだまだかな。もやし並みに使い易く、飽きもこない味で、生命力旺盛なので、みんなぜひモリモリ食べてほしいですね。ちょっと湿り気のある所に植えておけば、暑いときは伸びる太る増えるで、気が付けばてんこ盛りです。茎と葉っぱをプチんと切って食べてもまた伸びるので、まさにお助け野菜です。

中が空洞になっているので、節を箸で貫通させればストローとしても遊べますよ。東南アジアの子供達にはおなじみです。食べ物で遊んではいけません、と長年言い聞かせ続けながら、楽しいとついしつけのブレーキがゆるんでしまいます。お行儀よく上品にとは外れてしまいますが、ストロー野菜としてご機嫌に食べてくれるなら、それもいいかなと、フーフーパクパクを促しておきましょうか。

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