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執筆者の写真亀成園長 まぁちゃん

カヌーに乗ってどこへ行こう

香肌峡に居れて最高に楽しいなと思うのは、夏の川遊びです。植生豊かな香肌の春も秋も、そしてシンとした冬も心から好きなのですが、気軽に川に遊びに行けることの楽しさといったら格別です。櫛田川の青緑色にたっぷり浸かって身体を開放させる喜びがあるから、どんなことでも乗り越えていける満足を蓄えることができるのだと信じています。


ゲストハウス亀成園から徒歩6分で着く唐谷川は川遊び初心者や小さな子供たち、それと季節外れでもちょっとだけ川で遊びたい時に一番安心しておすすめできるところです。山に囲まれたおとなしい川に足をつけ、小さな魚を眺めて野鳥の声を聞いて過ごす時間は五感の浄化に最適です。四季の花も美しいこの場所で今はサルスベリを眺めることもできます。


川遊びは癒しの時間。でももっと遊びつくすことももちろんできます。しっかり泳いで潜ってもいいし、釣り針もって狩場にしてもいい。そして近頃香肌峡で流行りはカヌー体験です。自分でカヌーを持っていない初心者にも子供にもカヌーを貸してくれて教えてくれるNPO法人が大活躍しているのです。


香肌峡のある飯高町・飯南町の頭文字をとって「i」、それに香肌峡を囲む山並みを表して「sierra」と名付けられたNPO法人は、この地域の元気な人々が集まってあの手この手を繰り出してくれる魅力ある法人団体です。


そのi-sierraさんご指導の元、亀成園家族も昨年度から夏はカヌー体験をしています。

場所はゲストハウス亀成園から車で20分程櫛田川を下った川のトロ場が拠点です。はじめに流れの緩やかなところでカヌーの実践練習を積みます。カヌーは細いタイプや平べったいタイプ、二人乗りやゴムボートのようなものなどいろいろあるので、自分に合うカヌーを試すこともできます。一丁前に漕げるようになったら1キロくらい上流まで自力で漕いで、頑張って漕いで、帰りはスーッと下っていくという夢のような体験ができました。


写真は小学2年生男児です。最初はお母さんと二人乗りしていたのですが、自分で乗りたいと主張して、スイスイ漕ぐことができました。小さな体でオールを扱うのはそう楽ではないはずですが、自力で川の上を動く楽しさにハマり、時間いっぱい楽しんでいました。

川の手前はすぐに手が届くような浅瀬ですが、色が変わってくるとすぐに深くなります。泳ぐにはちょっと怖いような場所もカヌーなら浮いて進んでいけるので、川での行動範囲が広がります。幅の広い川では真ん中が流れが強く、端のほうは緩やかなので、上流に漕ぎだすときは真ん中に位置どってしまって流されないように自分で流れを見極めて動きます。どうにも難しいときはスタッフが助けてくれますが、自分で川と対話するようにカヌーを漕ぐことで目に映る川と周りの景色丸ごとと一体になるような感覚を味わうこともできます。上から眺めるのとは全く違う、川の上で眺める香肌峡は、いつもよりダイナミックです。


香肌峡でのカヌー体験は10月末まで受け付け可能だそうです。一回一組限定なので休日は混むかもしれませんのでお早目のご予約を。写真の場所以外にも早い流れに乗る場所もあるし、経験に応じてアレンジしてもらえます。カヌー体験の際、亀成園にお泊り頂くとすっかり香肌通になりますね。こちらも一組限定なのでご予約勝ち取ってくださいね。


カヌーで川を上り下りする体験をすると、川は道なのだと気付くことができます。かつて木を伐り出して運搬するのはトラックではなく筏でした。国内外の貿易を支えてきたのは水の道でした。昔から運搬に使われてきた川なら自分ももっともっと遠くへ行けるかもしれない。川をどこまでも冒険してみたい。ぶつかったり沈んだりの不安は大きいけれど、何度か練習して自分のカヌーを手に入れて挑戦してみたい。そんな純粋な好奇心の第一歩がここから始まるかもしれないと思うとそれだけで私はわくわくして仕方がありません。だからまずは体験ですね。腕も腰も足も痛くなりますが、自分の力で川を行く豊かな感覚、是非チャレンジしてほしいです。

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