たぶん味噌に支えられ

毎日〇〇をすればいい、とか〇〇を摂取すればいい、という健康法はどうにも苦手であります。もちろん生活にリズムがあることはとても大切で、毎日のスケジュールが何も予定通りにいかずめちゃくちゃになったら百害あって一利なし、とはわかっていますよ。安心のルーチンにはかけがえのない価値があります。ただ私は毎日〇〇を摂取しなければいけない、が続かない言い訳をしたいのです。一日一日にもリズムがあるけれど、もう少し長いスパンのリズムもあるはずで、毎日をあまりにも同じ色にしちゃうと一週間がつまらなくなってしまいやしないか。たとえ食べ物にしても、いや食べ物だからこそ、義務で摂取は精神によくない。身体に良いもので好きなものを、季節に合わせて週二回程心がけるのが今のところ気に入っている健康スタイルです。納豆週2、ヨーグルト週2、味噌汁も週2といったかんじで。義務は何もなく身体の欲するままに心伸びやかに、で大体このペースです。買い物も楽だし逃げ道がいっぱいなところが何より好きなスタイルです。

ところが、原子爆弾の放射能を浴びた人でも毎日味噌汁を飲んでいた人は発病せず生き延びたらしい、という話を聞いたことがあります。それだけ味噌には浄化のパワーがあるのだから、毎朝手作りの味噌汁ほど良いものはない、というわけです。それを聞いて私は、味噌のパワーに平伏するよりも先に、もし被爆したなら自分たちはとても生き残れないと愕然としましたよ。毎日というのがやはりネックなのです。お味噌汁は問題なく好きですが、それでも毎朝なんて実行できそうにないからです。毎晩というのも気が進みません。世の中には汁物でもいろいろな味があるのに、味噌汁だけに偏るなんていかがなものか。オニオンスープもよし、なんちゃってポタージュもよし、汁物なしもよしなのに、ルーティンワークが苦手なばかりに私は家族を守ることができないのでしょうか。

とはいえ田舎暮らしといえば味噌作りはセットなイメージがあります。都会でも作っている人は多いのに田舎で暮らして作らずにいることはできそうもないくらい、お客様にお味噌を出すと大体「味噌は手作りですか」と聞かれるくらい、古民家の手前味噌には郷愁をそそる力があるようです。というわけで、プレッシャーはあったものの、幾多の期待を裏切らないためにも作りましたよ、味噌4キロ。3月に仕込んで半年以上寝かせてから活用開始です。少しカビがつきつつも自家用には耐えられる仕上がりになって先ずは一安心です。

毎朝の味噌汁にはとても至らないけれど、これだけあると何かと使いたくなってしまったのは嬉しい驚きでした。いつもお醤油にしていたところを味噌味にしたり、鹿肉を漬けてみたり、何かと隠し味に効かせて楽しんでいます。チーズとの相性がよかったのは高評価できるところですね。以前大阪で作った味噌はお正月用の白味噌で、それも身体に溶けるように優しい甘さでお気に入りでしたが、東海で仕込んだのは豆がツブツブの濃い味で、すっかり濃い味噌好きになった今はこれがぴったりです。地方によっても味の違う味噌はやはり面白いですね。

ほとんど毎日の味噌摂取はいつまで続くかわかりませんが、かの孔子のお言葉「醬がなければ飯が食えぬ」を心に刻み、日本の醬筆頭の味噌と仲良しでい続けたいものですよ。でも毎朝は勘弁。

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