三重県ローカルですが、とても人気のある季刊誌があります。月兎舎発行の『NAGI凪』がそれで、丁寧な取材と質の高い写真、それに斬新なニッチな切り口で三重県のいろいろを魅せてくれています。その雑誌の3/1発売号はなんと「まつさか香肌イレブン」の特集です。昨年度制定された香肌の山々の中から11座を選んだ「まつさか香肌イレブン」全部の実際の体験記と周辺飲食店などの特集です。
その中で香肌峡の移住者というページがあり、そこに亀成園も取り上げて頂きました。登山の前泊に、また田舎暮らし体験のできる古民家ゲストハウスとしてスポットを当てて頂きまして、ありがたいです。
香肌イレブンマウンテンの位置図に亀成園も記載されていたのが殊の外嬉しかったです。登山客に使いやすい宿を志しておりましたが、こうして地図で見るとまさに山向きの立地ですね。迷岳、桧塚、池小屋山、明神岳、木梶山と中・上級者以上の山々ばかりですが、奈良側からもいいけれど、三重側から登ることを検討してもらえると、目に留まるのではないでしょうか。まだまだ看板など少なく道も通りやすいとは言い難く、アクセスに壁のある「まつさか香肌イレブン」ですが、知名度が上がり訪れる人が増えてくれば整備も進むはずです。難易度の高いうちにいち早く登るもよし、整備を待って少しずつ登ってみるもよしですね。亀成園ファミリーも先日ようやく一番近い山である迷岳に行ってきました。
迷岳への行き方も何通りかありますが、亀成園から登山口まで半時間ほど、往復で5時間ほどで、満足度の高い日帰り登山ができました。池小屋山、明神岳、木梶山は未踏の地ですが、今年のうちに登頂することが目標ですよ。
NAGI凪の特集は「まつさか香肌イレブン」ですが、「中央構造線」も大きなキーワードになっています。飯高町には中央構造線の断層露出箇所が何箇所か見られ、地質学的に貴重な場所なのです。専門的な話はまだ身についておりませんが、軽くご案内はできるようになりました。1億年前の地殻変動によって合併した現在の日本列島。露出箇所はその片鱗をくっきりと残しており、鉱物によって太古の時間に思い巡らせることができるのは、そういう場所に居合わせた者の大チャンスですね。
やはり車でのアプローチが大変なところではありますが、訪れた断層露出箇所はこちら
くっきりと地層の違いが見えます。もとは分かれていた大陸が押しつぶされるように一つになって永い永い年月を重ねてきました。地震の多い国である日本はそれゆえ幾度も大きな災害を乗り越えてこなければいけなかったし、これからも乗り越えていかなければいけないのでしょう。けれど合わさってできた国だからこそ、多層社会を育んでくることができました。白黒はっきりつけることをよしとしない曖昧な国民性はもどかしくもありますが、多層だからこそ抱きかかえられるものも多いですね。
飯高町の地層露出を見て何を思うかは人それぞれなのですが、間違いなく香肌峡の中でも魅力的な場所であることは間違いありません。ぜひ『NAGI凪』片手に訪れてみて下さいね。
在庫は亀成園にもあるのでご宿泊のお客様は閲覧の上、お買い求めになることもできます。
そろそろ本格的な春です。花粉飛び交う飯高町ですが、是非山に野に呼ばれて下さいね。
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